A・ルソー
(1885年~1953年)化学や物理学を学んだ後、セーブル国立陶芸学校に学ぶ。その後、パリ近郊に自身の工房を開き、パート・ド・ヴェールの研究を始める。1914年、フランス美術家サロンに作品を出品。高い評価を得て,1921年アルジィ・ルソー・パート・ド・ヴェール会社を設立。技法は、酸化金属粉の顔料を型の内側に充填し、遠心分離機にかけながら、低温で加熱して定着させるという独自の着色技術を完成させた。
同じパート・ド・ヴェール技法を用いたワルターとの違いは、技法もさることながら酸化金属粉を使用したことにより、光の透過でガラスの発色が見事に表現されている事である。ヴェイユーズ(小型ランプ)、パフュームランプ、脚付杯、花瓶などルソー独特の色彩で人気を博した。