A・ワルター
（1870年～1959年）フランス セーブルに生まれる。セーブル国立陶芸学校を卒業後、ガヴリエル・レヴィ教授にパート・ド・ヴェール技法を学ぶ。1895年、セーブルに工房を設立。
1903年、国立美術協会に作品を出品。この作品に注目したドームに招かれ、1914年まで11年間ドーム工房にてパート・ド・ヴェール作品の責任者となる。この期間のサインはドーム名）。その後、1919年ナンシーに自身の工房を設立。当時著名な彫刻家や画家の協力を得て、作品を制作した。
ワルターの作品の特徴は、細密に仕上げられたせ石膏型に多色の粉ガラスを充填し、蝶や蛾、蜻蛉またトカゲやカメレオンといった爬虫類まで色々な生物をモチーフとして取り上げ、パート・ド・ヴェール特有の色彩の美しさと細部にわたる生き物のリアリティな造形にこの作家特有の個性が見受けられる。